幻視する時鳥亭


ここは旗木鏡太郎が東方projectカードゲーム「VISION」のコラムを載せたりするブログです。
by hata_fangzhang
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第12回「頭脳改革」

いらっしゃいませ。
幻視する時鳥亭へようこそ。
今流れている音楽ですか?
ヘビィメタルというものでして「ある方」のオススメなんですよ。
私もこれを機会に聴いてみようかと思いましてね。
今日はですねその「ある方」を招待しているのですが……




旗木鏡太郎(以下、旗木):いらっしゃいませ
旗木:今回はVISION界屈指のデッキビルダーであるくろさんをお招きいたしました。
くろ氏(以下、くろ): 屈指(笑)ですけどね
旗木: いえいえ、そんなご謙遜を。
旗木:全国大会の後ということなのですが少し違った方面からアプローチしたいと考えています。くろさんは今回の全国大会優勝、3位の方とデッキの調整を行ったということですが・・・まずはそのデッキからお聞きしていきましょうか



今回のプリズムリバーデッキとは?

※優勝、3位のデッキは公式のレポートを参照していただけると助かります
旗木:まず今回の全国に向けて調整を行ったデッキはプリズムリバーデッキということなのですが他のものとは異彩を放っている(失礼)と言いますか
くろ:そうですね。使ったことある人だったらわかるかと思いますけど普通にvisionやるのと完全に別の感覚でプレイしなきゃいけないというか
旗木:あの原型となるデッキタイプは昔から存在していますが一つ別の時空にある感じがしてならないというのは単なる私の意見ですが
くろ:以前ここのブログに書いてあったことなんですけど、完全に自我を捨てたデッキみたいな感じですしねぇ
くろ:所謂ゆらぎを究極まで少なくしたデッキ
旗木:そういったこともプリズムリバーというアーキタイプを全国に向けて調整しようとするきっかけになったのでしょうか?
くろ:単純に現状のメタに挙がっていなかったのもありますけどね。
くろ:メタ外のデッキとか好きなので~
くろ:なにより、ごまかしがきかないデッキなので絶対に自分のレスポンスに答えてくれるといいますか
くろ:自分のミスがめちゃくちゃ響くデッキなんですよね
くろ:一度ミスしただけで負けそうになったり
旗木:ゆらぎがない分、プレイングミスが直接、勝利の計算に直結するといった感じでしょうか?
くろ:そうなんですよね
くろ:勿論ぶんぶんして勝てることも多々あります
くろ:分回りで勝てるのもあのデッキのメリットですし、なのでかなり個人のプレイングスキルの出るデッキだと思ってますよ
くろ:それがあるので今回の全国ではプレイングの素晴らしい方に使っていただきましたし
旗木:確かにくろさんを筆頭にプリズムリバーで上位に入る方は今回の全国大会も含めて有名なプレイヤーの方が多いですね。
くろ:相手が対策していない場合分回り&わからん殺しで勝てるんですけど習熟しているプレイヤー相手にするとかなりきついですね
くろ:こちらのデッキの急所を理解してる

旗木:予め補足させていただくとくろさんは何度か秋葉原公式大会でもプリズムリバーで優勝されています。
旗木:そのときもやはりプリズムリバーはメタの警戒は薄くなってきたところだったように思えますがやはりその辺りを見切っていたのでしょうか?
くろ:あれは正直メタ外にいるのも予想してましたし、何より環境変えに行きました
くろ:8弾の際はイドの開放エラッタ直後、今回は全国一カ月前。
くろ:メタの中にこんなデッキもあるよと意識させに行ったといいますか、単純に皆プリバ嫌いだから使わないしね((
旗木:実際にくろさんが優勝された後は否応なしにプレイヤーはプリズムリバーを意識しなくてはならないというかメタゲームに対する意識が非常に高くなっていったと思っております
くろ:全国に関しては、一カ月前にデッキを完全公開したからそれで使ってくれた人もいるしメタゲームも動いたと思う
くろ:メインにジェラシー積むとか、コマンド除去多くするとかで
くろ:本当は一週間前くらいに使って一週間で対策練ってくださいね^^ってやろうかなとも思いましたけどね((
くろ:実際に一カ月の期間があったから皆対策練れたとは思うんです



全国大会に向けての調整について
旗木:次に全国大会に向けての調整についてですが今回調整をしたのは優勝者の案山子氏(※1)、3位入賞者のyori氏(※2)とくろさんの三人で合ってますか?
くろ:yes
くろ:正式にいえば案山子さんとデッキシェアの話をしたうえで前日にyoriくんがプリバの選択をしたのでこちらの情報を提供したといった感じですが他にもデッキを使ってくれた方自体はいますが調整自体はこの3人です
旗木:三人がチームレベルの意識で調整に望んでいたと考えて大丈夫でしょうか?
くろ:そうですね
くろ:僕は三人で調整したと思ってます
旗木:くろさん自身がプリズムリバーを使用して秋葉原公式大会を優勝してから一ヶ月、メタゲームの問題などで他のデッキを使うという意見は出ませんでしたか?
くろ:でなかったと思いますよ
旗木:それはやはりプリズムリバーが環境的に一番強いという意識で結束していたという解釈で大丈夫でしょうか
くろ:正直一番強いと思います
くろ:デッキの錬度が一番練れている感じがしたので
くろ:ただ、あくまでデッキの強さって相対的なものなので今後どうなるかはわかりません
くろ:全国ではこちらの使用した魔人化というものも種明かしされましたしね
くろ:そこをさらにメタってくるかみたいな
旗木:実際にくろさんの使用するプリバデッキは環境の流れが変わるたびパーツが変更されていますね
くろ:デッキの強さって水ものですから同じデッキだと勝てないんですよね単純に 
くろ:メタりにくいならともかくプリバってとにかくメタしやすいデッキですし
くろ:メタの部分を如何に他に使わせるかとかも
くろ:今回の神秘の卵、大魔法「魔神復誦」もジェラシーが環境に存在するためその的を増やして参姉妹を安定して着地させるという発想からです
くろ:対戦相手の視点から見て相手の場に卵があって、ジェラシー握っている時に相手が卵を割りたいといってきたら結構ノーシンクで割に来るプレイングが多かったので
旗木:チームでの調整がこういった部分で生きてくるわけですね
くろ:そうですね この発想も案山子さんから頂いたものですし
くろ:基本的に原型を作り上げたのが自分、それを昇華させてくれたのが案山子さんです
くろ:互いが互いの情報を見た上でデッキを練り上げる感じでしょうか

旗木:調整にどのくらい時間をかけましたか?
くろ:実際に案山子さんと直接あって調整したのは前日の身です
くろ:ただそれ以前にも自分一人でデッキいじったりとか大会に行って環境を見てきたりとかはしたのでそれ含めると4月のアキバ公式より前からですね
くろ:それこそ全国大会の開催が発表された直後から意識してましたし
旗木:前日三人が集まってからの調整には何時間ほどかけたのでしょうか?
くろ:よりくんはスカイプ越しに話を二時間くらいした程度ですね 前日に家には来てないです
くろ:案山子さんとはだいたい1600くらいから調整初めて2時間くらいプリバミラーしてデッキのメインボード固めてからサイドボードについて3時間くらい議論した感じでしたね
くろ:あとはちょこちょこプレイングについて話したりとかもしましたけど実際にそこまでやっているわけではないかと思います

旗木:調整した際に一番気にかけたところは何処でしょうか
くろ:相手のメタを如何にメタれるかですかね
くろ:(有力なアーキタイプに対してどう戦うか、どうメインのフリー枠をいじるかなども候補ですけど)明らかにメタられるのはわかっていたのでそこをどう避けるか
くろ:魔人化もそこに除去裂かせるための避雷針ですしあそこにジェラシー使わせて、そこから三姉妹とにとりをジェラシーない状態で倒してください^^的な

旗木:前日の調整をしながら気づいた部分などはありますか?
くろ:プリバのミラーだとBFP(※3)多く引いた方が勝つって気がついて最終調整でBFPを2から3に増やしました
くろ:実際にyoriくんのプリバとスキマくん(※4)のプリバエンパの準々決勝はBFPの差が相当出たらしいです
旗木:ミラーマッチの可能性はある程度予想はしていましたか?
くろ:してましたね
くろ:勝てる自信はありましたし
くろ: あとは、ここの調整チーム以外でもプリバは上がってくると思ってたのでそこで有利つけるためにはBFPは3だなぁと
旗木:ある程度の仮想敵を考えての調整でしたか?
くろ:仮想敵は想定してました
くろ:ミラー、エンパ、鰐、ウィニーあたりでしょうか
くろ:案山子さんのサイドボードなんですけどパルスィ1 ごぼうせい3 9弾ゆーぎ2 ジェラシー1 無縁塚3だったんですけどtier1に位置すると考えた源泉とエンパシーを中心として考えました
くろ:パルスィはミラー用
くろ:ゆーぎは水銀の海対策ですね
くろ:源泉は無縁塚、エンパシーはジェラとごぼうせいですね
くろ:大体ネクスト2をサイドアウトする感じで クロックの速いデッキにネクスト撃つのはきついですしね
くろ:若干ウィニーに対するメタが細い感じはしましたがごぼうせいでなんとか
くろ:逆に所謂ローグデッキはある程度切り捨てました 最悪ゆーぎさんでどうにかって感じで

旗木:話にあがることがあるのですが全てのデッキに対してメタを考えるのかどうかという考えについてはどうお考えですか?
くろ:考える必要はあると思いますよ
くろ:考えた上で取捨選択
くろ:自分のデッキの得意な分野、苦手な分野をきっちりと理解したうえでどのデッキタイプには不利だからサイドからこれをいれよう、このデッキに対しては有利だからサイドは裂かなくてもいいや、みたいな
くろ:考えた上でメタから切り捨てる行為は絶対にしなきゃいけないと思うので考えないって行為はしちゃいけないかなぁ



チームレベルでの意識、頭脳改革へ
旗木:今回、くろさんは調整をチーム単位で行っていますがそれはどういった経緯だったのでしょうか?
くろ:全国出る際には確実にプリバで行こうと思っていたんですよね
くろ:デッキの錬度は高められていましたし、なによりメタられていないと
くろ:ただ、自分が全国大会に参加出来ないのがわかっていたので
くろ:それなら、秋葉原公式と言う大きなイベントで結果を残したうえで人に使ってもらおうと
くろ:そういったところから始まりました
くろ:なので案山子さんからデッキシェアの提案を受けた時は渡りに船でしたね
くろ:使ってもらえるなら優勝狙いたかったですしそういった意味で案山子さんとyori君に使ってもらえたのは本当に良かったなと
くろ:勿論他に使ってくださった方にも感謝しています
くろ:一応他の方にもデッキを使わないか打診はしたんですけどね 結構断られちゃいました
旗木:くろさんには最初からデッキシェア、チーム単位での調整という構想はあったということで大丈夫でしょうか?
くろ:そうですね
くろ:最初からデッキ提供自体はしようと思ってました
くろ:全国にプレイヤーとして参加できない以上、自分が参加するためにはデッキ提供しかないなと
くろ:今回は関東及び東海の最上位プレイヤーに使っていただけてよかったです

旗木:少し話を変えましてチームでの調整という面に関してはどうお考えですか?
くろ:調整自体は推奨しますね
くろ:デッキの錬度が格段に上がる
くろ:自分一人ではわからない点もありますし
くろ:メリットとしては
くろ:やはりデッキが強くなるし、人の意見を聴くことで新たな発見を得られる
くろ:その結果自分の対戦中に扱う情報量が多くなるので単純にプレイングにも良い影響でます
くろ:デメリットは……うーん
くろ:やっぱり人と人とが近付きすぎると衝突が起こってしまうことがあることですかねぇ
くろ:お互いに譲れない部分とかあるとそれで衝突してしまったりとかなのでそこらへんが割り切って出来ないと厳しいかも
くろ:あと、実力に差がありすぎるのも人間感情として問題が生じてしまうのでお勧めしません
くろ:あくまで自分と同じくらいのプレイヤーで組むのがいいかなと
くろ:どうしても同じデッキを使っているのに自分だけ結果が出ないとかなっちゃうと劣等感抱いてしまいますしね それをばねに努力できるならいいんですけど
くろ:あと、話は若干ずれますがチームとして組む以上、情報の出し惜しみは絶対にしないほうがいいです
くろ:情報の出し惜しみはチームの信頼関係にも影響を及ぼしますし、なによりチーム組んでる理由にならないので
くろ:チームを組む理由って互いが互いに情報を与え、受け取るに値する、それ相応の価値のある場合でしか成立しないと思うので
くろ:勿論仲の良い人たちでわいわいやるのも楽しいですけどね

旗木:チームという話の延長になってしまいますがデッキシェアという面に関してはどうお考えですか?
くろ:勝ちに行くという発想をするのであればしたほうがいいかと
くろ:扱ってる情報量の違いはそのまま武器になりますし

旗木:くろさんから見て全国大会でのプリズムリバーに対する警戒度合いなどはどうでしたか?
くろ:それなりに警戒自体をしているプレイヤーはいたとは思います
くろ:ただ、こちらがそれをさらにどの程度意識してデッキ構築を変えてくるかといった部分まで読み切った人はいませんでしたね
くろ:今回の構築だと大魔法「魔神復誦」の部分です>メタの意識
くろ:これは僕自身の提案ではないんですけどね
くろ:今回の優勝者である案山子さんからの提案です
くろ:個人での調整ではなく、チームとしての調整
くろ:今のvisionにチーム、並びにデッキシェアって概念がないですしね
旗木:トッププレイヤー間でそういった、チーム単位での調整をするといった意識は強いのでしょうか?
くろ:んー特にないんじゃないかなぁ(
くろ:デッキシェアという概念自体がvisionにはない概念だと思いますし
旗木:私の個人的意見で恐縮なのですがVISIONというカードゲームをトーナメントレベルで見たときには「調整」という部分が一番意識下で低く見られているといいますか
くろ:その意見は僕も賛同しますね
くろ:プレイング云々よりも真っ先に意識しなきゃいけない点だと思います
くろ:同人カードゲームだから他のカードゲームに比べて勝つことに比重を置いているプレイヤー多くないですし
旗木:調整を意識レベルで出来るかどうかということだとも思えますね
くろ:勿論自分一人で完璧なデッキ作れるならチームとか不要なんですけどそれを出来る人間ってどの程度いるって話で
旗木:VISIONというカードゲームでは一人が複数のデッキを調整することはあっても複数人が一つのデッキを調整するということが非常に少ない。それが一つの特徴ともいえますね
くろ:まぁ、あくまで東方のカードゲームですし
くろ:自分の好きなカードを使いたいって人が多いのかなと

旗木:最後に、ありがちな質問になってしまいますが
旗木:くろさんにとってVISIONとは?
くろ:カードゲームの門戸を広げてくれた、カードゲーマーとして自分を成長させてくれた導き手です
くろ:自分はここから学んだことが多々ありますし、今後このゲームを通じてカードゲームの楽しみを知ってくれる人が増えてくれると嬉しいです
旗木:ありがとうございました




本日はここまで。
ご来店していただいて話をしていただいたくろさん、そして聞いていただいた皆様、ありがとうございました。
それではまた
皆様良いVisionを。
グッドラック。



くろ(disschwarz)
代表デッキ:Prism Affinity、地縛霊コンなど
LNA'sに所属している関東の強豪プレイヤーの一人。
T-エンジンの由来はこの方から来ていると言えば影響の強さが分かっていただけるはず。
第1回東方秋紙舞では地縛霊コンで2位。
第127回秋葉原公式大会ではPrism Affinityで優勝。
その他大会でも優秀な成績を安定して収めているが最近プリバの人と呼ばれつつある。
全国大会は不参加ながらも優勝者、3位入賞者とのデッキシェアで話題になった。


※1 東海のプレイヤー案山子氏のこと。
※2 関東のプレイヤーyori氏のこと。LNA's所属。
※3 ブレインフィンガープリントのこと。
※4 関東のプレイヤースキマ妖怪氏のこと。地下闘技場勢所属。
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by hata_fangzhang | 2011-05-09 20:31 | コラム

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