幻視する時鳥亭


ここは旗木鏡太郎が東方projectカードゲーム「VISION」のコラムを載せたりするブログです。
by hata_fangzhang
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第20回「GRADATED GREY」

いらっしゃいませ。
幻視する時鳥亭へようこそ。
今回は現在の環境、灰色の段階を考えてみましょう。
それではごゆるりと。






虚実と水
環境は水のようなものです。
それは孫子の虚実篇七にも書かれていることをそのままイメージしていただいて構わないでしょう。
実を避けて虚を撃つ。
環境は"今"強いデッキがあり、それに対してのメタゲームを考慮したデッキがあり、或いはその網を掻い潜ったデッキがあって、環境は作られていきます。
全国大会直後で言えばプリバ(※1)が「今、強いデッキ」でしたが、現在ではそれに対するメタゲームを考慮したデッキによって影を潜ませています。
少し前では妖精が「今、強いデッキ」でしたが、今ではまた上から下へと流れるように環境は変化しています。
最近よく見る形になってきたのはパチェロイフなどもそうでしょうか。
パチェロイフ(※2)は関東ではあまり使われていなかったのですが全国大会以後から関東圏での使用者が増え、研究によって頭角を現したデッキタイプですね。
これは関西から環境が輸入された例。
勿論逆もあります。
一概にどちらが優れているという訳ではありません。

水は地に寄って流れが決まりますが、それと同様に環境を読み、それに従うことで勝利はぐっと近づいてきます。
常に変化し、決まった勢いなく、常に決まった形も定まっていません。
環境を読み、敵をはかることで勝ちをとりにいくことも一つの方法です。
メタゲームは環境を組み立てる一大要素なので、それを考慮しないのはナンセンスです。
例え自分が関係ないデッキタイプで構築していないからといっても無視出来るものではありません。
それを利用するしないにかかわらず「知っている」のと「知らない」のでは雲泥の差です。
どちらが有利であるかは言わずもがな。
暗中模索するよりも必ず上から見える場所を確保するようにしましょう。
五行に常勝はなく、四時に常位なく、日に短長あり、月に死生あり。
まさにその通りで一つだけ選ぶのではなく常に変化していくことを知ることが重要なのです。



ディミヌエンド
さて、孫子の話ばかりしても仕方がないのでここからは飲み込む作業です。
今日は大変嬉しい日なのでオムレツはサービスですよ。
今まで何度か「強いデッキとは何か」を書いてきましたが今回は「何故今の環境で強いのか」を書いていきましょう。
単純に「強いデッキ」とは「勝てるデッキ」です。
勝ち筋が多いとか、カードパワーが大きいとか、そういったものが単純に「強い」のです。
それはシングルマッチにおける有利性です。
例大祭SPや全国大会アフターで行われたガンスリンガー戦などではその純粋な強さが求められるでしょう(勿論、例外はありますが)。
単純にシナジーの高さやグレイズ効率性からプリズムリバーは全国大会で猛威を振るいました。
しかし今ではどうでしょうか。
ジェラシー、法界の火、エトセトラ、エトセトラ。
対策しようと思えばいくらでも出来るのですから、多くの方が仮想敵としてプリバを設定したことでしょう。
次にプリズムリバーよりもカードパワーが強く、メタカードであるジェラシーでの被害が比較的軽微で済み、法界などでも警戒して行動すれば戦線の維持が出来るデッキタイプとして妖精が出てきました。
自分も使用しましたがグレイズ値があるとはいえ、ビートダウン、ウィニーとしては非常に強力なデッキタイプです。
しかし、それもまた今の環境では勝ち上がり辛くなってきています。
ウィニーは確かに「第9弾」というカードプール下では「強いデッキ」です。
しかしプレイヤーの意識がそれを許さないのです。
メタゲームは研究されています。
ウィニーはその辺り、既に対策を研究されつくしたタイプになるので動きが読まれやすく、勝利への壁は高くなる一方です。
実際に大会に良く出る方などはウィニーや耐久といったタイプは仮想敵として考えられているので適正なプレイングをされて勝てないというパターンは良くおこることでしょう。
適正なプレイングという点ではやはり敵を理解していることが第一なので予め自分で構築してみて壁相手に回してみるとかフリープレイなどをして対策を練るとかするのが大事です。
「適正なプレイング」と一まとめに言っていますがその辺りは各人に一家言あると思うので各自研究に余念なきよう心がけていきたいところ。



灰色の段階
今の環境は灰色の段階と呼べるでしょう。
環境は一月毎に変わっていくし、あるデッキが一強という状況でもありません。
環境を読むことが難しいといえるかもしれませんがむしろそれがまた面白いところでもあります。
次に隆盛するデッキを考えてあえてメタゲームを仕掛けるといった手段もあり、楽しみ方はいくらでも。
それだけ純粋な駆け引きが楽しめる今こそ、一度大会に出てみるのはどうでしょうか?
環境が灰色ということは逆にいえばどのようなデッキでもチャンスがあるということです。
次の環境を作るのは君かもしれない。



本日の最後にもう一杯
皆様、この度はお読みいただきありがとうございます
この「幻視する時鳥亭」も第20回を迎えることが出来ました。
これは皆様に読んでいただけているからこそです。
重ね重ねお礼申し上げたく存じ上げます。
ありがとうございます。
もし宜しければ今後とも宜しくお願いいたします。

皆様、良いVisionを。
グッドラック!


今日の出典
音楽
「GRADATED GREY」/ 『テクノデリック』(Yellow Magic Orchestra)より

「孫子」/孫武

※1「プリバ」:今回例に挙げたいのは全国で優勝、三位となったプリズムリバーデッキ。細かい部分は公式のデッキリスト参照。尚デッキ製作者との対談はこちらから→第12回「頭脳改革」
※2「パチェロイフ」:9弾パチュリーからロイヤルフレアをサーチして撃つこと。場に出ているパチュリーが除去耐性を持つ為、イージーウィンが起こりやすい。全国規模で見るとそれなりに認知はされていたようだが関東では最近になって研究が盛んになってきている。

Writing by 旗木鏡太郎
Special Thanks:VISION戦略研究会会議室(仮)の皆様
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by hata_fangzhang | 2011-07-05 03:00 | コラム

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