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幻視する時鳥亭


ここは旗木鏡太郎が東方projectカードゲーム「VISION」のコラムを載せたりするブログです。
by hata_fangzhang

第6回「The Turn of a Friendly Card」

いらっしゃいませ。
幻視する時鳥亭へようこそ。
今回は「運命の切り札」。
勝利を享受する者はすべからくその理由というものがあります。
運命を引き寄せる力、というと大仰に過ぎるのですが、それは誰しも必ず持っているものではないかと思っています。
それでは、





少し違った観点からVISIONを楽しんでみようという今回のコラム。
運命は引き寄せるものである、との言葉から導かれるのは何か。

The Turn of a Friendly Card,Part1
勝つ為には土台が必要です。
ギャンブル、駆け引き、ありとあらゆるものに基礎となるべき部分が存在していて、その部分が負の方向へ傾こうとする力が少なければ少ないほど、安定して勝利への道を歩くことが可能です。
それを疎かにしてしまえば勝利への道は遠ざかるだけではなく、道そのものが不安定となり、足場が崩れ落ちてしまうことだって十分に起こり得るのです。
如何に強運を持ってしても絶対に不可能であることを可能にする力はなく、その運命は揺らぎが激しく、ついには風に靡くように灯火も費えてしまう。
我々がまずすべきなのはその「揺らぎ」の幅を狭くするか、或いは「揺らぎ」の振れた内側に勝利を置けるようにするか、ではないでしょうか。
前者はそれこそオカルティシズムな方法を取ったりしない限り、一個人では難しいものです。
「揺らぎ」は一定しないからこそゲームが成り立っている。
人生は一種の知的な遊戯空間である、とは誰の言葉だったでしょうか。
話を戻して。
そして後者はどうでしょうか?
不可能を可能にすることは出来ません。
しかし可能性を引き上げることはいくらでも出来るのです。
不安定な振れ幅を想定して城を築くイメージ。
デッキ構築型カードゲームではデッキ構築+プレイングで振れ幅の内側に勝利を留められるように可能な限り努力しなくてはならないでしょう。

Snake Eyes
例えば相手のライフが25点あったとする。
あと1ターンしか時間は残されていない。
「君のデッキはエンパシーか?」と問われて「ノン」と答えたとき、それではどう勝てばいいのかな。
実際にはいくつか手段がないとは言えないまでもこれはどちらかといえば不可能の領分に入るでしょう。
では相手のライフの条件だけを5点に変えて、そうしたらどうでしょうか。
選択肢はいくらでもありそうなものです。
つまり勝率を上げるにはまず、最低限、相手の足元が見えていないといけないということで、勝利に死に物狂いでしがみ付いていなくてはチャンスさえ与えられないのです。
デッキ構築の段階で逆転の手を仕込んでおけば射程は短く、ここに行き着くまでのプレイングを磨けば、局地に置かれることも減る。
それは全て勝利への導となるでしょう。
神なのではなくカードが運命を握っているのです。

The Ace Of Swords
切り札の重要性は精神の磨り減り方にも大きな影響を及ぼします。
逆転の一手、一枚。
それがあると信じるだけで勝利は近づいてくるのです。
勝てる人はデッキが構築段階で勝てる領域にあって、勝てない人はデッキに何らかの問題があるのが大抵です。
それは調整を重ねて、改良を続けてもいいし、数学的な確率論を利用しても構いません。
勝つ手段がないデッキでは勝てないのは当然のことで、逆に言えば勝てる手段を入れれば勝利の可能性は流転して貴方の手で触れることが出来るまで近くにあります。
何が勝てるデッキなのかはプレイヤーとして考えていくべきことなのであまり深く書くことは避けます。
ただ勝つことが第一として存在しているのであれば、デッキを改めて吟味してみては如何でしょうか?
もしかしたら何か新しい発見が出来るかもしれません。

Nothing Left To Lose
ここでは負の方向に走っていく話をしましょうか。
デッキ構築はプラスに向かう話です。
ではマイナス方向とは?
プレイングのことです。
もし完全完璧なプレイングを出来たらどうなるか。
ミスがないのですから負ける要素はありません(もっとも「揺らぎ」の存在がある為、そのようなプレイングは机上の空論に過ぎませんけれども)。
その負けないプレイングから減算。
最終的に明暗が分かれることになります。
不敗の地に立つ、という言葉があるようにまず負けないこと、既に勝利を「揺らぎ」の内側に抱え込む者が善く戦う者なのです。

The Turn of a Friendly Card,Part2
デッキ構築は加算、プレイングは減算。
そこに「揺らぎ」の影響。
そうして勝敗が決する。
貴方の「運命の切り札」は見つかりましたか?




それでは今日はこの辺りで閉店とさせていただきます。
つまらない話にお付き合いいただき感謝致します。
それでは皆様、良いVisionライフを。
グッドラック。
by hata_fangzhang | 2011-03-28 21:04 | コラム

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